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『自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド』
松本 俊彦, 法研, 2018年2月26日
どんな本?
リストカットなどの「直接的な自傷行為」と、摂食障害や物質乱用、依存などの「間接的な自傷行為」のそれぞれについて、分かりやすく解説された本。図書館の本棚でたまたま手に取り借りた本だった。
また「結びに」の章に
本書は、直接的にも間接的にも自分を傷つける行為をしてしまう人と、その回復を支援したいと願う人のために作られました。そうした方の中には、心が傷つき、かき乱された状態である人が少なくありません。本書はそうした状態にある人でも、なるべく読みやすく、わかりやすい書籍になるように心がけて監修作業を行いました。
P172
ともあるように、当事者であってもその周囲の人達であっても、どちらにとっても頼りになる1冊だな、ということが感じられた本でもあった。
気になった箇所
セーフティボックスのすすめ
置換スキルを実行しやすくするために、セーフティボックスを作ることをお勧めします。
P143
手ごろな大きさの箱を一つ用意し、そのなかに思い出の品を入れます。大切な人や信頼している人からの手紙やメモ、メールをプリントしたもの、写真など思い出の品でもよいでしょう。それから置換スキルに役立つもの、輪ゴムや赤いペンなどを入れておきます。
もし、トリガーにあってしまったら、その箱を開ければ、あちこち探し回ることなく必要なものを取り出すことができますし、自分が人生において常に孤独だったわけではないことも思い出せます。外出するときもその箱の中から必要なものを少し取り出して携行し、帰宅したらその箱の中に戻せばよいのです。
感想と思考
この「セーフティボックス」は、とても参考になるアイデアだなあ……、と感じた。というのも私は少し前まで定期的に自傷行為をしてしまっていたのだが(今でもときどきしてしまうけれど笑)、その場しのぎの楽さというか、心地よさというか、そういうものを感じた後にはいつも必ず、多かれ少なかれ「またやってしまった」という罪悪感にさいなまれていたからだ。(ちなみに周囲の人にはまだ打ち明けたことがない笑)
頭では「やめた方がいいのだろうな」とはわかっているけれど、いざ苦しくなるとその衝動には勝てないことの方が多い。そんなときにこの、「セーフティボックス」があれば……?自分にも「一呼吸おいてみる」ということが、できるようになる……のかもしれない、と思えた。
大好きなものや落ち着けるもの、それに一人ではないのだと感じられるもの。開くとちょっぴり安心できるとっておきの箱、私も作ってみようかな。